訪問リハビリって正式に言うと、訪問看護ステーションから行くリハビリ訪問ではないってことは知っていますか?
ついつい混同されがちなんですが、今日はこの違いについてお話させてもらいますね!
①訪問リハビリテーションってなに?
②じゃあ、訪問看護事業所からリハビリが訪問しているのはなんなの?
③どっちを選ぶのがいいの?
この3つに分けてお話させてもらいます。
1訪問リハビリテーションってなに?
訪問リハビリテーションとは、要介護認定を受けている方の自宅に訪問し、日常生活の自立を助けるために、理学療法士・作業療法士などのリハビリテーションを行うサービスになります。
訪問という形をとっている関係上、通院が難しい方向けのサービス、という前提条件があります。
実はこの実施主体は
・病院や診療所
・介護老人保健施設
・介護医療院
の3つになります。ほとんどは病院や診療所の所属になるそうです。
実は、訪問看護事業所は含まれていないんですね。
訪問リハビリテーションを行う条件としては、
①主治医の指示書をもらう
②リハビリ医師の診察を受ける
③リハビリ医師の診療情報を受けて計画書を作成
の3つがそろって訪問リハビリテーションを行うことができます。
ちなみに単位数としては、
1回20分につき、307単位
週の上限が6回になります。
1回あたり40分の方が多いので、1回あたり614単位ですね。
そこに計画書の作成やリハビリテーション会議の開催などにより、1月+180~483単位増減があります。
2じゃあ、訪問看護事業所から行っているリハビリってなに?
じゃあ、同じ理学療法士・作業療法士などが訪問する訪問看護事業所のリハビリ訪問との違いは何か、というのが気になってきますね。
実は、訪問看護事業所では看護師の訪問が主軸で体裁としては「看護師の代わりにリハビリが訪問する」という形なんだそうです。
だから、訪問看護事業所から訪問する場合には1か月~3か月に1回は看護師が訪問する必要があり、それをリハビリと共有して状態を把握しリハビリが常は訪問するという形になっています。
単位数もその関係で、
リハビリ訪問については、1回20分当たり293単位
1回あたり40分の所が多いですから、586単位
加えて、1か月に1回ほど看護師訪問が必要なので、30分以内の訪問1回470単位がかかります。
3訪問リハビリと訪問看護からのリハビリ訪あどっちがいいの?
やはり、どちらを選んでもメリット・デメリットがあります。
まず、訪問リハビリのメリットについて
・看護師訪問がないため、日程調整やそれに対して単位数をとられることがない。
・リハビリ医師の訪問があるため、リハビリのことに関して相談しやすい。
次に訪問看護のメリットについて
・月に1回ほど、看護師の訪問があるので、ちょっとしたことも相談しやすい。
・看護師の処置が必要になった場合、早く切り替えることができる。
もちろん、看護師の処置とリハビリの両方が必要な方には訪問看護事業所がおすすめですが、リハビリだけの場合は訪問リハビリテーションを使うのがいいと思います。
といっても週1回リハビリを利用したの1か月あたりの単位数としては、
訪問リハビリテーション:約2760~3062単位
訪問看護事業所:約2932単位
と単位数的には大きな差異はないんですけど。
ただ、最近の介護報酬改定の傾向としては、訪問看護事業所によるリハビリの訪問を縮小する動きができている印象があります。
というもの、訪問看護事業所を地域の看護ステーションにしたいという思惑があり、看護師訪問に重点を置きたいようです。
なので、リハビリだけを目的に訪問を利用したい方は訪問リハビリテーションの方を使う、という傾向がこれから出てくるのだと思います。