介護士(ヘルパー)さんってどんな人かって知っていますか?
実は、介護士さんにも色んな役割があって、受講しなければいけない研修や持っている資格もいろいろあるんです。今回はヘルパーさんが受講している研修や持っている資格について、大まかにお話させてもらいますね!
1介護士さんの研修や資格ってどんなものがあるの?
まず、介護士(ヘルパー)さんが受講しなければならない研修や持っている(とっている)資格は次の通りになります。
〇生活援助従事者研修
〇介護職員初任者研修課程修了者
〇介護職員実務者研修
〇介護福祉士
〇看護師・准看護師
何を受講したか、持っているかでどこまでお仕事ができるのが決まってきます。
簡単にどんな資格なのかと資格の取り方についてお話します。
〇生活援助従事者研修
生活援助従事者研修は、訪問介護で提供しているサービスのうち、掃除や洗濯、調理などの生活援助サービスを提供する人材を育成するための研修です。身体介助をするには、初任者研修を受講する必要があります。59時間の研修で、工夫すれば約2か月程度で修了します。
〇介護職員初任者研修課程修了者
介護の世界に入るための研修といわれていました。都道府県が認める実施主体によって実施される130時間の研修に参加し、筆記試験に受かれば終了が認められます。
訪問介護士として生活・身体介助ともに介入が可能です。
〇介護職員実務者研修
これは、介護職員初任者研修を修了語、3年の実務がある方が6月以上/450時間の研修を受けると実務者研修終了となります。
これを修了していると介護福祉士の受験資格を持ちます。
また、訪問介護におけるサービス管理責任者の要件を満たします。
…初任者研修後でも可能なのですが、30%の減算の対象となるため、実務者研修を受けていることが理想です。
サービス管理責任者については、また今度の機会にお話しします。
〇介護福祉士
取得するには3つのルートがあります。
・実務経験ルート
これは介護などの業務に関わる実務経験が3年以上を経て特定の研修を受け、国家試験に合格すると資格を取得できます。
実務経験3年以上+実務者研修6月以上/450時間→国家試験
・養成施設ルート
厚生労働大臣が指定する介護福祉養成施設などにおいて必要な知識および技能を習得して資格を取得する方法があります。
履修期間2年以上→国家試験
・福祉系高校ルート
厚生労働大臣が定める教科目および単位数を修めて卒業した後に取得する方法もあります。
履修3年以上→国家試験
特定の勉強をして、国家試験をうけ合格しなければならないという条件があります。
持っていると資格手当の対象となります。
〇看護師、准看護師
看護師としても従事可能ですが、介護士としても従事できます。…加算は看護師として仕事をする方が大きいですけど。
これについては別の日に触れていきたいと思います!
実は施設なんかだと、無資格でも介護職員としては従事は可能です。でも、1年以内に認知症介護基礎研修という研修の受講が必要になっています。
訪問介護では、介護職員初任者研修の受講が従事するにあったって必須要件になっています。
※生活介護のみであれば、生活援助従事者研修でも可能ですが、実際には生活介護のみの利用者さんは限定されるのであまり現実的ではありません。
訪問介護士はここまで勉強している介護のプロなんです。
以前、お会いした利用者様は介護士さん、やさしい、だとか、よくしてくれてるよーとかよくおっしゃってたのを覚えていますが、これだけ知識があるからこそできていることなんだなと改めて思います。