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2025.08.25
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今月の勉強会レポート|【高齢者ケア事業所の水害対策】

こんにちは!さくらの樹グループ 株式会社プラスディーです。
さくらの樹グループでは、スタッフ一人ひとりのスキルアップを大切にしており、毎月勉強会を実施しています。今月は必修研修である「災害対策」をテーマに開催しました。

台風や大雨の季節を迎える今、訪問看護・訪問介護・有料老人ホームいずれの現場でも欠かせないテーマです。

1「もしも」に備える!命を守るための3つのポイント

近年、毎年のように各地で発生する豪雨や台風による水害は、特に高齢者や医療的ケアを必要とする方々を支援する事業所にとって、利用者様と職員の安全を守る上で避けて通れない課題です。2020年の熊本豪雨では、浸水被害で多くの方が命を落とされた特別養護老人ホームの事例もあり、「これまで大丈夫だったから」という思い込みは禁物です。

このブログでは、訪問看護事業所、訪問介護事業所、有料老人ホームの皆様が、水害発生時に落ち着いて行動できるよう、事前に準備しておくべきこと、そして災害発生時の具体的な行動について、3つのポイントに分けて解説します。

 

2ハザードマップであなたの事業所と利用者様のリスクを把握しよう①

水害対策の第一歩は、ご自身の事業所や、訪問先となる利用者様のお住まいが、どのようなリスクを抱えているかを知ることから始まります。

  • ハザードマップを必ず確認する
    • 市町村が公開しているハザードマップには、想定される浸水深が示されています。例えば、浸水深0.5~3.0m未満で1階居室が浸水、3.0~5.0m未満で2階居室が浸水する目安となります。
    • 平野やながれまちが洪水による3.0~5.0mの浸水、東大阪が0.5~3.0mの浸水、さくらの家が高潮による3.0~5.0mの浸水が想定されています。
    • 訪問看護・訪問介護事業所の皆様へ: 職員の皆様自身の安全確保はもちろん、訪問先の利用者様が居住する地域のハザードマップも確認することが非常に重要です。これにより、訪問先の災害リスクを事前に把握し、利用者様への注意喚起や、訪問計画の変更を検討する際の判断材料とすることができます。
  • 常に最新の気象・交通情報をチェック
    • 台風や大雨が予想される場合は、テレビやラジオ、インターネットで最新の気象情報を確認しましょう。特に、鉄道会社の計画運休情報などは、職員の出勤や訪問ルートに大きく影響するため、早期の確認が肝心です。

3事前に決めておくべきこと・施設での対策リスト②

「いざ」という時に慌てず行動できるよう、水害が予測される前から具体的に準備を進めておくことが大切です。

  • 役割分担と優先順位を明確にする
    • 災害発生時、または切迫した状況で、「誰が」「何を」「いつ」するのかを具体的に決めておきましょう。利用者様の安否確認や避難誘導、家族への連絡など、優先すべき行動の順位付けも重要です。
  • 避難場所と避難経路を確認する
    • 有料老人ホーム: 施設からの避難場所(垂直避難を含む)と避難経路を事前に確認し、職員間で共有しましょう。
    • 訪問看護・訪問介護事業所: 職員自身の避難経路や、訪問中の緊急避難先(垂直避難が可能な建物など)を検討しておくと良いでしょう。
  • 利用者様の緊急連絡先を複数確保する
    • 緊急時に連絡がつきにくい可能性も考慮し、可能な限り複数の緊急連絡先を把握しておくことが望ましいです。
  • 事業所・施設でできる具体的な対策
    • 建物・設備の保護: 台風接近時には、雨戸を閉め、古い網戸は外しておきましょう。風で飛ばされそうな物や倒れそうな物は片付けたり、固定したりするのも必須です。強風の恐れがある場合は、雨戸や窓を補強し、窓ガラスには養生テープやダンボールを貼って飛散防止対策を行いましょう。
    • 断水対策: 万が一の断水に備え、ポリタンクやバケツ、浴槽などに水を溜めておくと安心です。
    • 浸水対策: 浸水の恐れがある場合は、トイレや洗濯機、浴室の排水溝に水のうを置いて水の逆流を防ぎましょう。事業所周りの側溝や排水口を掃除して水はけを良くしておき、土のうや水のうを準備しておくことも重要です。

4避難のタイミングと「垂直避難」の重要性③

水害発生が切迫した状況では、「いつ」「どう動くか」が命運を分けます。落ち着いて安全な行動をとりましょう。

  • 避難開始の適切なタイミング
    • 市町村から警戒レベル3「高齢者等避難」が発令されたら、原則としてすぐに避難を開始しましょう。
    • 特に有料老人ホームなど、利用者様全員の避難に多くの時間を要する場合は、警戒レベル3の発令よりも早めに避難を開始することも検討してください。
    • 夜間の避難は危険が伴うため、夜間に災害の発生が切迫するおそれがある場合は、日没までに避難を完了させることを目指しましょう。
  • 避難誘導時の注意点
    • 決して1人で行動しない: 職員は必ず2人以上で行動し、互いの安全を確保しながら避難誘導にあたりましょう。これは、利用者様の介助が必要な訪問介護・看護の現場でも同様です。
    • 適切な服装: ケガを防ぐため、長袖・長ズボン、雨具を着用しましょう。長靴は水が入ると動きにくくなるため、避けてください
    • 両手を開けておく: 物品はリュックに入れて運び、両手が自由に使える状態にしておきましょう。
    • 冠水している場所の危険性: 冠水している場所では、マンホールの蓋が開いている可能性があります。足元に十分注意しましょう。また、水深が50cmに達すると車も浮いて流される可能性が高まるため、車での移動は特に注意が必要です。
  • 避難所が無理なら「垂直避難」を検討する
    • 避難所へ移動することが困難な場合や、移動中に冠水し始めた場合は、指定された避難所ではなくても、近くの2階以上の建物へ避難する「垂直避難」に切り替えることが重要です。これは、施設だけでなく、訪問先の利用者様の自宅や、移動中の職員にも適用される考え方です。
    • 迷ったときは、まず自分の身の安全を最優先に行動しましょう。
  • 災害時の行動原則「自助>共助>公助」
    • まず自分自身の安全を確保し(自助)、次に周囲の人々(利用者様、同僚、家族など)と助け合い(共助)、公的な支援(公助)を求めるという意識を持つことが、命を守る上で大切です。職員は、自身の安全が確保されて初めて、利用者様の支援に当たることができるという原則を忘れないようにしましょう。

5勉強会の様子

勉強会はそれぞれの事業所で実施されていますが、真剣な雰囲気で皆さん、取り組まれていました。

「自分が訪問中に災害が起きたらどう動くか」

「施設で停電が長引いたらどう利用者さんを守るか」

といった現場ならではの意見も飛び交い、実践的な研修となりました。

6まとめ

勉強会を通じて、改めて「チームで助け合うこと」「一人ひとりが災害対応を理解しておくこと」の大切さを実感しました。

さくらの樹グループでは、定期的な勉強会や研修制度を通して、スタッフが安心して働ける環境を整えています。

「学びながら成長したい」「安心して働ける職場を探している」方にぴったりの環境です。

さくらの樹グループでは、東大阪・平野・日本橋などで看護師、介護士、リハビリ職を募集中です。

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